帯状疱疹について

 
帯状疱疹(たいじょうほうしん)はヴァリツェーラ・ゾスター・ウィルスという病原体の感染によって発症します。
患者さんの体の中の神経の根元に取り付き、患者さんの体力が極端に低下したときに、主に痛みを感じる知覚神経に発疹を生じて、激しい痛みと風邪とよく似た症状を起こします。
つまり「免疫異常」(免疫力の低下)のためにウィルスの活動を許しているわけです。
従って適切な治療をなるべく早く行わなければならないのは当然ですが、実は皮膚の病気だけではない、より悪性かもしれない病気の一つの徴候の可能性もあるので、全身の病状の把握(検査)を必要とします。
また初期の治療法が効果のない場合、発疹が治っても、その部位の痛みが残る、「帯状疱疹後神経痛」といった状態になることがあります。この場合、何年間も悩まなくてはならないことになる可能性があり、初期の段階で適切な治療を行う必要があるのです。

 

ヘルペス初診(1) ヘルペス初診(2) ヘルペス初診(3)
ヘルペス数日後(1) ヘルペス数日後(2) ヘルペス数日後(3)
持続硬膜外ブロック(1) 持続硬膜外ブロック(2) 持続硬膜外ブロック(3)
治療終了時(1) 治療終了時(2) 治療終了時(3)

当院での治療方法

 
(1) 発症している所属部位の交感神経ブロック
発症して疼痛や発疹がある部位を、特殊な注射で麻酔すると同時に  血流を増加させることにより発疹を乾燥させ、根本的に治療する方法です。
   例えば、頭・顔・頚・腕などは、星状神経節ブロック
        胸・背中・腹などは、胸部硬膜外ブロック
        腰・臀部・下肢などは、腰部硬膜外ブロック
神経ブロックをすると痛みはほぼ消失します。しかし最初は効果が短いので、効果を持続させるため、硬膜外という場所にチューブ(カテーテル)を挿入して、そこから持続的に薬剤を注入することもあります。(カテーテルを挿入する場合は入院が必要となります。)
 
(2) アシクロビルなどの抗ヘルペス・ウィルス剤の投与
最近では免疫療法による治療法も、盛んに行われるようになりました。内服か点滴による投与を行います。
 
(3) 発疹の処置
必ず発疹の部位を消毒して、乾燥させることが必要です。更にアシクロビルなどの軟膏を塗布することもあります。その他の軟膏は、抗生物質や、非ステロイド剤を使用します。
 
(4)
ビタミン剤、消炎鎮痛薬の投与
神経保護薬としてのビタミンB1剤と炎症を抑え、痛みを和らげる消炎鎮痛剤の内服や注射をします。
 
 

 


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