ロータリークラブとは
 日本でのロータリークラブ発足の歴史は、米山梅吉翁を除いては語れません。

 しかしその米山にロータリークラブの存在を最初に教えたのは、三井物産の現地法人の支配人として、ダラスに赴任していた 福島喜三次(きそじ)です。

 彼は1915年にダラス・クラブのアディショナル正会員となった最初の日本人ロータリアン であり、RIに現存する記録には、彼より古い日本人ロータリアンの名前は見当たりません。
ロータリーの誕生とその成長
第1回ブースター・クラブ
 今から100年前、1905年当時のアメリカは経済恐慌で人心はすさみ、犯罪は巷にみちているというありさまでした。

 これを憂えたシカゴの一青年弁護士 ポールP.ハリスは、よい社会をつくるためには、人の和を図り、世の中に奉仕する 気持を多くの人が持つようになることが大切だと考え、ポール・ハリス自身それ以前数年間、構想を練り、まず石炭商シルベスター ・シール、鉱山技師ガスターバス・ローア、洋服商ハイラム・ショーレーの3人 の友人と語らい、 2月23日、この理想をひろく人々に呼びかけるための第1回の会合を持つに至りました。

 はじめ数カ月は非公式にブースター・クラブ(ブースターとは向上させるの意)と呼んでいましたが、さらに印刷業界のハリー・ラッグルズをはじめ、 他の友人が加わってロータリー・クラブの誕生となりました。ロータリーとは、集会を順番に、会員が各自の事務所で持 ち廻ってひらくことから名付けられました。

 この理想は着々と実現され、1908年に2番目のクラブがサンフランシスコにつくられ、 1910年には国内クラブ数16を数えるまでになり、さらに国境を 越えてカナタ゛、英国へと国際的ひろがりをもって発展し,ここにロータリー国際連合会ができ、 1922年には国際ロータリーと呼ばれることになったのです。
日本のロータリーの歩み
 日本のロータリー・クラブは, 1920年(大正9年)10月、その頃の三井銀行重役米山梅吉氏が、国際ロータリーから委任されて、東京に設立した のがはじまりで、世界で855番目のクラブでありました。つづいて1922年大阪、次に神戸、名古屋、京都、横浜に、また 当時日本の統治下にあった朝鮮、台湾、さらに満州国にも設立され、昭和15年には48クラブ、2,000名の会員を数えるまでになりました。

 ところが太平洋戦争直前の昭和15年は国際団体に対する圧迫がロータリーにも及び、遂に日本のロータリーは国際ロータリーから一時脱退しなけれ ばならなくなりましたが、戦時下にあってもその精神と組職は失われず、例会はつづけられ、戦後の平和回復とともに、国際復帰をめざす努力が実って、 1949年(昭和24年)3月、東京、大阪をはじめ7クラブが国際ロータリー復帰を認められました。

 以来めざましい進展をつづけ、現在では北は稚内、南は沖縄、サイパン、グアム、ミクロネシア、マリアナまで、クラブ数2,300を超え会員数も100,000人 におよび、現在なお、日本のすべての都市、すべての町にクラブができるよう努力がつづけられています。

 会員は地域内の理想にもえる堅実な実業家、専門職業人の中から定款により、一業種一人を選び週1回のクラブ例会出席 によって、各種職域人の交友を通じて地域社会へのより多くの奉仕の機会を得ようとはかっております。
ロータリアン総数クラブ数加盟国数
全世界1,220,115人34,558クラブ2072014.10.1 現在
アジア282,401人7,493クラブ2004.03.31 現在
日 本88,570人2,277クラブ2015.03.31 現在
RID25102,605人70クラブ2016.04.30 現在
滝川RC87人2016.07.01 現在
滝川ロータリークラブは北海道の西半分RI第2510地区にあります。
ロータリーの綱領
ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成することにある。
第1 奉仕の機会として知り合いを広めること。
第2事業およぴ専門職務の道徳的水準を高めること、あらゆる有用な業務は尊 重されるべき であるという認識を深めること、そしてロータリアン各自が、 業務を通して社会に奉仕するため に、その業務を品位あらしめること。
第3ロータリアンすべてが、その個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を適用すること。
第4奉仕の理想に結ばれた、事業と専門職務に携わる人の世界的親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進すること。
ロータリーの目的
 社会生活における人間の幸福は、他人への思いやりと助け合いにあるとするロータリーでは、 国際奉仕、社会奉仕、職業奉仕、クラブ奉仕の4部門を設け 各自の職業を通じて"奉仕の理想"を推進することを目的とする。
四つのテスト
 「四つのテスト」は1932年7月、シカゴのロータリアン、ハーバード・J・テーラーが提唱したことにはじまり、 現在では世界中のロータリアンから、人々のあいだの尊敬と理解を育成する指針として用いられています。 また、ロータリアンのみならず、多くの国の政府や地域社会、学校、実業社会などで正しいものの考え方、友好的な対人関係を育む物差しとして活用されています。
実行はこれに照らしてから
1  真実か どうか
2みんなに公平か
3好意と友情を深めるか
4みんなのためになるかどうか
『 職 業 宣 言 』 (1989年RI理事会)
事業または専門職務に携わるロータリアンとして、私は以下の要請に応えんとするものである。
職業は奉仕の一つの機会なりと心に銘せよ。
職業の倫理的規範、国の法律、地域社会の道徳的基準に対し、名実ともに忠実であれ。
職業の品位を保ち、自ら選んだ職業において、 最高度の倫理的基準を推進すべく全力を尽くせ。
雇主、従業員、同僚、同業者、顧客、公衆、その他の専門職務上関係をもつすべての人々に対し、ひとしく公正なるべし。
社会に有用なすべての業務に対し、当然それに伴う名誉と敬意を表すべきことを知れ。
自己の職業上の手腕を捧げて、青少年に機会を開き、他人からの、 格別の要請にも応え、地域社会の生活の質を高めよ。
広告に際し、また自己の事業または専門職務に関して、これを世に問うに当っては、正直専一なるべし。
事業または専門職務上の関係において、普通には得られない便宜ないし特典を、同僚ロータリアンに求めず、また与うることなかれ。